交易とは要するになんなのかライバル国に打ち勝つのに必要な資金を確保できるか、あるいは財政的および戦略的停滞を被るかを分けるのが交易路だ。軍隊が効果的に戦えるかどうかも交易路の有無によって変わってくる。最高の交易路を確立することの重要性を侮ってはならない! 特殊なケース交易品として琥珀を産出しているプロヴィンスがあるなら、自国の領内でもっとも税収の高いプロヴィンスを探してみよう。そのようなプロヴィンスは大抵、主流文化と国教を共有し、奴隷の人口がもっとも多い。そこに琥珀を供給できるように交易路を開設すれば、すでに高い税収がさらに増大する。 国教を信仰していないプロヴィンスに香辛料を供給するのは避けよう。そんなことをしても、敵の宗教の威信や勢力を高めるだけだ。香辛料を運ぶ交易路は国教の勢力を高めてくれるプロヴィンスと結ぼう。もし他に優先して供給すべき交易品がないなら、国教を信仰している中核プロヴィンスの最低でも2つ以上に香辛料の交易路を確立するのが望ましい。もしも交易路がたくさんあるなら、そのすべてを香辛料の取引に回してから、残った交易路で他の交易品をやり取りしよう。宗教の勢力はたとえ戦争中であっても蔑ろにはできない。戦争中なら、戦争遂行に支障をきたさない範囲で香辛料を交易しよう。つまり、自分は領内にどれくらいの数の交易路を持っており、軍事的に必要な資源の代わりに香辛料をプロヴィンスに供給することで得られなくなるものは何かを考えつつ、交易路を結ぶということだ。 香辛料を運ぶ国際的な交易路も、取引先があなたの国と同じ宗教を信仰しているプロヴィンスでないかぎり、結ぶのは絶対にやめよう。もしそれによって香辛料を産出するプロヴィンスがどことも取引できなかったとしても、それが自国にとって最良の決断なのだ。ただし、その国が信仰する宗教の勢力が大局的に見て脅威とならないほど弱いなら、取引しても良いだろう。 ワインは暴動発生確率を下げる交易品なので、暴動発生確率が問題となっているプロヴィンスにうってつけだ。魚は人的資源を増加させるので、戦争中(平時でも)に人口のもっとも多いプロヴィンスに供給すれば人的資源が一段と増加する。 人口増加を促進したいプロヴィンスに穀物を供給する交易路を開設すれば、そこの人口増加率が大きく上昇する。ありがたいことに穀物を交易品とするプロヴィンスは多いので、穀物を交易路で供給できないほど隔絶された場所はほとんどない。 戦略の1つとして大規模な軍艦建造を考えているなら、早いうちに木材を供給する交易路を確立しておこう。木材を産出するプロヴィンスの一部は弓兵編成の資源として取っておき、残りの木材産出プロヴィンスと海上封鎖されない敵国から離れた沿岸プロヴィンスの間に交易路を開こう。そうすれば沿岸プロヴィンスで大規模な艦隊を建造でき、来るべき敵軍との海戦の際には優位に立てるだろう。もし敵国艦隊の戦力が脅威でなければ、敵国の近くで軍艦を建造しても構わない。敵国から離れた沿岸プロヴィンスで軍艦を建造するのは、敵の強力な海軍から艦隊を守らなければならないときだ。 同時に2隻以上の軍艦を建造する資金や収入がないなら、2つ以上の港に木材を供給する必要はない。財政状況が良くなったときに、あらためて交易路を組み直そう。 交易路を開いて利益を上げるできるプレイヤーは交易を国家経済の柱にする。交易の潜在力はほぼ無限で、各国が持てる交易路の数は時とともに増えていく。また軍事的征服や植民地建設によっても、交易できるプロヴィンスの数は多くなっていく。さらに他国のプロヴィンスとも交易路を結ぶことが可能で、これも国益となる場合があるのだ。 一般的に、交易路が長くなれば、そこから得られる利益も多くなる。できるかぎりこのルールを活かして、利益を増やそう。 交易路を結ぶ必要があるプロヴィンスがいくつもあり、国家の戦争遂行能力よりも収入増加を重視して交易路を開こうとしているなら、まず一番遠く離れたプロヴィンス同士を交易路で結ぼう。これが一番儲かる交易路となるだろう。遠距離交易は他の沿岸プロヴィンスを通しても可能だ。次は首都に向かう交易路を開く。最初は沿岸プロヴィンスとの間に開設するのがいいだろう。最後は内陸のプロヴィンスとの交易路だ。こうした交易は地域内に留まることが多いのだ。 一番儲かる交易路はどれかを確認する別の方法としては、各プロヴィンスを順繰りにクリックして、実際に交易路を結ばずに、アイコンをクリックしてみるというやり方もある。前に確認したプロヴィンスと比べて格段に大きな利益が出るなら、そこに交易路を開設してみても良いだろう。だが念のため、交易路を選ぶまえに、この儲かる交易の相手プロヴィンスをクリックして、他にもっと儲かる交易相手がいないか確認しておく必要がある。 戦争中、もしくは戦争になりそうなときは、別の戦略をお勧めする。それが次の項目だ。
あらゆる面で戦時体制への移行を進める戦時と平時では優先されることが違う。そのため、すでに戦争が始まっていたり、戦争が間近に迫ってきたら、平時に構築した交易路を組み替えることが戦略的に重要になる。 戦争中でも、そうでなくても、無防備なプロヴィンスをそのままにしておいてはまずい(ただし部隊を送って守れるなら話は別だ)。敵の侵略を受けやすい孤立したプロヴィンスがあるなら(たとえば後期シナリオのローマがカルタゴに保有する前哨地)、防御ボーナス効果のある石材などを供給する交易路を結び、もっとも強力なタイプの大隊を編成できるようにしよう。塩は編成の速度を速めるので、これを交易路で供給するのも良いだろう。 戦時下において、交易路を組み替えることで失う利益と、得られる戦略的価値のどちらが重要か? これが交易路を残すか、閉鎖するかの判断の基準となる。なお交易路を閉鎖して別の交易路を立ち上げるときは、1月分の収入減となる。しかし資金が今どうしても必要というほど財政が逼迫していなければ、これくらいの損失はプロヴィンスに資源を供給できなくて必要な部隊を編成できないことに比べたら、たいしたことではないはずだ。 深刻な収入減少とならないなら、戦争に必要なことに集中するのが賢明だ(戦時中の交易路の割り当ての項を参照)。まだ戦争にはなっていないが、近い将来そうなると思われる状況なら、“戦時”交易体制を立ち上げ始めよう。こうすることで、戦争が始まったときに慌てて交易路を組み替えずにすむ。こうした作業は面倒なだけでなく、変更した月はそこから収益が得られないという痛手もあるのだ。 領内の、国境から離れた内陸のプロヴィンスでは、利益を重視して交易路を結ぼう。戦争中でも資金は必要なのだ! しかし国境沿いのプロヴィンスでは、敵軍との戦闘が起こり、大隊を編成する必要が生じるので、戦時体制に移行したほうが賢明だ。 戦時中の交易路の割り当て最初にやるべきことは、敵国と接するプロヴィンスと交易路を結ぶことだ。もし敵軍がこちらの防衛部隊を蹴散らして、国境プロヴィンスを攻撃してくることが予想されるなら、交易路を使って石材を国境プロヴィンスに送り、防御力を向上させよう。ただし防御力を上げても敵軍に簡単に攻め落とされてしまいそうなプロヴィンスにはこの戦略は当てはまらない。敵軍が強襲を使って国境プロヴィンスを攻め落とし、こちらが本格的な反撃に出られないうちに、領内の奥へと攻め込んでくるようなら、防衛線(と石材を運ぶための交易路)を実際の国境から1プロヴィンス以上奥まった地帯に構築する必要がある。 次に交易路を開設すべきなのは部隊編成を行うプロヴィンスだ。鉄が入手できると重装歩兵を編成できるようになり、木材があれば弓兵を編成できるようになる。また馬があれば弓騎兵が編成できる。塩は編成にかかる時間を短縮してくれる。ただし敵軍の攻撃に対して国境プロヴィンスを守り抜く自信がないなら、こうした戦略物資は国境線へ供給しないように注意しよう。 戦況の変化によって必要にならないかぎり、香辛料の交易路はそのままにしておくのが一番良い。その年はすでに吉兆を祈願していたとしても、戦争が長引きそうなら宗教の勢力を高く保つ必要がある。記憶力に自信があるなら、すでにある香辛料の交易路を戦時向けに組み替え、次の吉兆祈願の直前に再び組み直すという方法もある。 1つのプロヴィンスに目的の異なる2つの交易品を送ってはならない。たとえば、1つの国境プロヴィンスに木材と鉄の両方を供給して、重装歩兵と弓兵の両方を編成できるようにすることは得策ではないのだ。木材と鉄は別々の国境プロヴィンスに振り分けて、それぞれのプロヴィンスを異なるユニットの編成に特化させよう。まだ交易路に空きがあるなら、両方のプロヴィンスに塩の交易路も設けて編成時間を短縮するといい。 交易路を割り振る前に、どれだけの資金をユニット編成に使うかを決めておこう。複数の大隊を同時に編成するだけの資金がないならその必要はないが、数多くの大隊を同時編成できる資金があるなら、プロヴィンスごとに生産する軍事ユニットを決めるのだ。木材を運ぶ交易路は、弓兵を編成したりトライリームを建造したりするプロヴィンスに設けよう。また馬の交易路は騎兵や弓騎兵を編成するプロヴィンスに、鉄の交易路は重装歩兵を編成するプロヴィンスにそれぞれ開設しよう。 軍事面を重視して交易路を組むときには、適切な交易品を適切なプロヴィンスに供給することが何よりも大切だ。だからこそ、交易路は重要な交易品を持っている国境プロヴィンスからではなく、重要な交易品を持っていないプロヴィンスから決めるのが正しい。なぜそうするかといえば、交易から得られる収入は重要だが、最優先ではないからだ。この順番で交易路を選んでいくと、最後にもっとも重要なプロヴィンス(つまりもっとも多くの利益を生み出す交易路)を選べる。木材が5ゴールドの利益を生むというのに2ゴールドの利益で満足できるだろうか? 象を交易品として産出ないし交易すると、泣く子も黙る戦象大隊を編成できる。ただしこれは非常に高価なユニットなので、編成する資金が足りなくなるかもしれない。また資金があっても、編成するのには相当長い時間がかかる。そこで戦象大隊の編成は、敵軍に攻め込まれにくそうな後方で行おう。編成にかかる時間に比べたら、後方から前線へ進軍する時間など取るに足らないものだ。 外国との交易や海を越える交易長距離の交易路はもっとも多くの利益を生む。このルールは国家間を結ぶ国際交易路のほとんどにも当てはまる。 海を越えた交易路を確立するときは、外交行動画面を開いて交易できるプロヴィンスを選び、どれだけの利益が得られるかを見てみよう。こうした交易路には多くの組み合わせが考えられるので、すべてを確認するには時間がかかる。だから一部のみを選んでその中から決めていい。たとえ利益が最大にならなくても、それに近い利益は得られるはずだ。そうすれば、たとえ相手国に交易を断られたとしても、あまり時間を無駄にせずにすむ。 高度な配慮ゲーム中にはいろいろなことが起こる。あなたはそれによって生まれた、もっと多くの利益を上げられる交易路を開くチャンスを見逃しているかもしれない。そこで、次にあげるポイントに沿って交易路をときどき確認しよう。他のプロヴィンスの需要を満たす新しい交易品が入手可能になっていないか? 戦線が動いたために古い軍事交易路(木材、鉄、塩などを運ぶもの)を閉じて、新たに前線となったプロヴィンスにこうした交易品を送る必要が生じていないか? 最近国教に改宗したプロヴィンスがあるか? もしそうなら、そこに香辛料を運ぶ交易路が開設されているか? 沿岸プロヴィンスを新しく獲得したのなら、そこを使ってもっと利益を上げる交易路を開設できないだろうか? 交易路というものは、ときどきすべて組み直した方がいいのだろうか? 状況の変化に応じて交易路を徹底的に組み替えれば、そこから得られる利益を最大にできる。ただし国際交易路については注意が必要だ。これはいったん廃止すると再び結ぶのが難しい場合がある。新しい道路や、交易に影響するプロヴィンス施設を建設したり、新しい発明を得たときは、一度交易路を閉じてみて、もっと儲かる交易路がないかどうか確認しよう。 Minority(Melvin Cheah)からのアドバイス マップの端にある国家は、交易で大いに儲けることができる。もっとも北にあるアトレバテスという国では、初期段階でもトラキアに割拠する同胞のケルト系諸国から最大1.96ゴールドを得られるのだ。ただし宗教が違うと、交易路開設の申し出が受け入れられにくくなるということを覚えておこう。 |
マケドニアの歴史古代の一時期、ギリシャ人が地中海を支配していた。ギリシャ人と覇を競ったのは、かの有名なフェニキア人やカルタゴ人だが、彼らの抗争はおおむね商業面での競争であり、軍事的なものではなかった。そしてロードスもまたこの広大な海を舞台とする交易をめぐって争った。しかし植民地という形でイタリア沿岸や黒海の全域に拠点を設けたのは主にギリシャ人だった。ギリシャ人はフェニキア人が独占するアフリカにまで植民地を建設した。また地中海文化の主流となったのもギリシャ文化だった。アレクサンドロス大王に平定された地域はすべて、多かれ少なかれギリシャ(ヘレニズム)化し、その流れはアレクサンドロスの帝国建設とともに加速した。こうした地域はアレクサンドロス大王の死後、ギリシャ、セレウコス朝、エジプトに分裂したものの、それでもギリシャ文化を保ちつづけた。この『ヨーロッパユニバーサリス:ローマ』は、ギリシャ半島を苦しめた一連の対外戦争や内戦の直後から始まる。アレクサンドロス大王が統一した帝国は、都市国家並みの小規模な国家に分裂し、ギリシャ連盟と呼ばれる強力な同盟を結成した。マケドニアはフィリッポス5世やペルセウスの指揮のもと、ローマと何度も戦争を繰り広げた。最初の対ローマ戦争ではカルタゴと共闘した。これがいわゆる第二次ポエニ戦争である。この戦争においてローマは、まずギリシャを叩いた。それはイタリア本土に攻め込んできたハンニバルに対して、ギリシャが増援を送るのを防ぐためだった。ローマに敗北したマケドニアは、この戦争から手を引き、それから4年後にフェニキアのハンニバルがスキピオに敗れることとなった。2度目の戦争は、ローマがマケドニアに対して、国境外での軍事行動を禁止する命令を発した直後に勃発した。3度目となる戦争は、紀元前192年、ギリシャがローマの影響をギリシャ半島から排除するためにセレウコス朝に援助を求めたことから始まった。そして紀元前191年、ローマはギリシャ=セレウコス連合軍に対して決定的な勝利を収めた。特に有名なのがテルモピュライでの戦いである。それから数十年にわたってギリシャは武力闘争をつづけたが、最終的にはギリシャのほぼ全域がローマの支配に下ったのだった。
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